30代40代の妊娠と葉酸サプリメントの重要性

高齢妊娠 高齢妊活2015年5月21日

30代40代の妊娠と葉酸サプリメントの重要性

高齢出産だからこそ知っておきたい妊娠と葉酸の関係

胎児の神経管閉鎖障害(新生児障害)のリスクを下げる為に、妊娠を計画している女性は妊娠前から葉酸をサプリメントで摂取することが推奨されています。

重要なのはその摂取時期と摂取量、そして摂取方法

そこで今回は30代40代の高齢妊娠・出産の為に気を付けたい葉酸の正しい摂り方について調べてみました。

葉酸の正しい摂取方法を知っている妊婦は僅か3割強

2014年の8月に公開された≪日本公衆衛生雑誌Vo.61≫の「葉酸における神経管閉鎖障害リスク低減のための葉酸摂取行動に関する調査」によると、妊娠前から葉酸を意識して摂取した人は37.3%。

最も多くの人が摂ったのは妊娠2~3ヶ月と、実際に推奨されている摂取時期から大きくずれています。

つまり、葉酸が必要な事は分かっていても、具体的な摂取時期、摂取量、摂取方法などについては正しく理解されていない事が分かります。

≪日本公衆衛生雑誌Vo.61≫

葉酸とは?

「妊婦のビタミン」、「赤ちゃんのビタミン」と言われる葉酸。

葉酸はビタミンB群に属する栄養素で、別名プテロイルグルタミン酸とも呼ばれています。

近年の様々な研究結果から、葉酸の摂取量が不足すると神経管閉鎖障害という新生児障害を発症する確率が高くなることが分かってきました。

日本においては、2000年に厚生労働省から、妊娠の可能性のある女性に対する葉酸摂取の通知が出されたことから、広く認知されるようになったと言われます。

神経管閉鎖障害発症と葉酸の効果

神経管閉鎖障害とは、神経管欠損症、NTDなどとも言われます。

脳や脊髄の元である神経管に起こる胎児の先天異常で、「無脳症」「二分脊椎」が主な病気です。

日本での神経管閉鎖障害の発症数は、ほとんどが二分脊椎です。
≪日本公衆衛生雑誌≫に依ると、その発症率(2005年~2009年)は、出生1万人に対して5.22。
先進国の中では高い数字となっています。

葉酸は食事だけで無くサプリメントで摂る必要がある

葉酸を摂取する方法とその種類はそれぞれ2種あります。

1)葉酸を摂取する方法

・食品から摂る
・サプリメントなどの栄養補助食品から摂る

2)葉酸の種類

・食品中の葉酸
  Lポリグルタミン酸型の葉酸
・サプリメントなどの栄養補助食品中の葉酸
  Lモノグルタミン酸型の葉酸

3)葉酸は食品からのみ必要量を摂取する事は困難

葉酸を摂取した際に、体内で有効に利用される割合

・天然葉酸(食品中の葉酸):約50%
・合成葉酸(栄養補助食品中の葉酸):約85%

また葉酸は熱に弱く水溶性の為、調理での損失が大きいというデメリットがあります。

このように一般的な食生活で必要量を効果的に摂取する事は難しいという理由から
厚生労働省も、栄養補助食品から葉酸を摂取するよう推奨しているのです。

葉酸サプリメントの正しい摂り方

葉酸サプリメントの正しい摂り方
神経管閉鎖障害の発症率を減らす為の葉酸サプリメントの摂取方法は次の通りです。

1)葉酸を摂った方が良い期間

妊娠1ヶ月前~妊娠3ヶ月までの間

リスクを減らす為には、母体が受胎前から十分な葉酸を摂取している必要があります。

女性が自分の妊娠に気がつくのは、大体妊娠2~3ヶ月というのがほとんどです。
しかし、それから葉酸を摂っても胎児の神経管閉鎖のタイミングからすると遅いと考えられています。

よって、妊活の時期から葉酸サプリメントを摂取しておく事が大切なのです。

「妊娠を計画している女性、または、妊娠の可能性がある女性」と謳っているのはその為です。

2)葉酸の正しい摂取量

・通常の食事から0.24mg/日
・葉酸サプリメントから0.4~1mg/日
※サプリは1mg/日を超えてはならない

食品中の葉酸=天然葉酸と、サプリメント中の葉酸=合成葉酸とは異なるものなので、どちらか一方に偏った摂取方法はNGです。

*葉酸を多く含む商品

≪野菜≫
あさつき、アスパラガス、枝豆、春菊、ブロッコリー、ホウレンソウなど

≪果物≫
パッションフルーツ、オレンジ、夏みかん、柿、バナナ、キウイなど

※鶏・牛・豚のレバー類も含有率が高いのですが、ビタミンAの過剰摂取の心配があるので注意が必要です。

3)葉酸過剰摂取のリスク

葉酸を規定の1mgを超え、大量摂取すると次のような症状を起こす場合があると言われています。

発熱、蕁麻疹、紅斑、かゆみ、呼吸障害など

葉酸は、胎児の正常な発育に寄与する栄養素ですが、多量摂取により胎児の発育が良くなるものでは無いということを覚えておく必要があります。

4)その他の注意点

*喫煙
タバコは葉酸の吸収効果を下げるだけで無く、不妊・流産・早産など妊娠・出産に大きなリスクを与えます。
1日でも早く禁煙することが必要です。

→タバコを吸っても吸わなくても危険!『妊娠中の喫煙のリスク』

葉酸サプリメントを選ぶ際のポイント

葉酸サプリメントを選ぶ際には、次の3点に注意しましょう。

・天然葉酸よりも合成葉酸
・ビタミンB6、B12、Cが含まれている
・1回の摂取量が摂取上限の1mg/1日を超えない

1)天然葉酸よりも合成葉酸

神経管閉鎖障害のリスク低減の為には天然葉酸ではなく合成葉酸が効果を発揮すると言われています。
従って、仮に天然葉酸が入っていたとしても、効果には繋がりにくいと考えられます。

2)ビタミンB6、B12、Cが含まれている

葉酸とビタミンは相互作用で効果を発揮する為、単独では無く一緒に摂る事が大切です

*ビタミンB6を多く含む食品
マグロ赤身、にんにく、ピスタチオなど

*ビタミンB12を多く含む食品
アサリ、しじみ、赤貝、味付けのりなど

*ビタミンCを多く含む食品
アセロラ、煎茶、レモン、赤ピーマンなど

基本的にこれらの栄養素は食事で摂るのが理想的ですが、より確実に摂る為には最初から葉酸サプリに含まれているタイプを選んだ方がベターです。

また、妊娠時に不足しがちな鉄やカルシウムも含まれているものを選ぶと、より効率的です。

3)1回の摂取量で葉酸の摂取上限1mg/日を超えない含有量

通常サプリには、1日1錠といった摂取目安が記載されていますが、例えば1錠で1mg超となるような場合はアウトです。

特に海外のサプリメントは国によって1日の摂取目安が異なる為、日本の基準外になっている場合もあるので注意が必要です。

神経質になり過ぎないで主治医に相談を

いかがでしたか?

正しい知識が必要だと言っても、細かい数字だけに捉われて疑心暗鬼になってしまうと逆にストレスを溜めこむ事に繋がります。

まずはバランスの取れた食事とサプリメントから始めてみましょう。

心配であれば自己判断せず、主治医や管理栄養士などに相談してみると安心です。

参考文献
約80%の妊婦さんが間違っていた妊娠と葉酸サプリメントの知識

健康食品の安全性/妊娠中の葉酸摂取について

この記事が気に入ったら
いいね!してもらえると嬉しいです(*^▽^*)

30代40代のママに向けて、いろんな情報を掲載しています!

カテゴリー

人気記事ランキング