母乳が出る仕組みを知ってリラックス授乳にチャレンジ

高齢出産 高齢妊娠 産後ケア2015年7月30日 更新

母乳が出る仕組みを知ってストレスを溜めないリラックス授乳

母乳は自然に出るという誤解

多くの人が、赤ちゃんを生んだら母乳は自然に出るものだと思っているようです。
けれど、出産したからと言っておっぱいは出ません。

母乳が出ないからとストレスを溜めて、そのストレスがますます母乳を出にくくしてしまう悪循環に陥らない為に、今回は母乳が出る仕組みについてご紹介します。

母乳が出る・出ないはママの責任ではありません

妊娠中の98%の妊婦さんが「母乳で育てたい」と思いながらも、実際に母乳のみで育てているママは生後3ヶ月で38%。
最も多いのはミルクを併用する混合栄養の41%です。
この数字には、多くのママたちが母乳育児に追いつめられる次の3つの要因が隠されています。

・母乳に対する正しい知識
・ミルク育児の基本
・出産する病産院や地域のサポート体制

母乳育児に追い詰められる事無く、リラックスして授乳に臨めるように、今回はその第1弾として「母乳の仕組み」についてまとめてみました。

妊娠中からはじまる母乳の準備

胎盤ができる妊娠4ヶ月末頃から、ママのカラダは母乳を出す準備をはじめます。
乳房が大きくなったり、張ったりするのはその為です。

胎盤から女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」が分泌され、乳房の乳腺組織の発達を促すのです。

けれどこの2つのホルモンは、母乳をつくる「プロラクチン」の分泌をおさえる働きを持つ為、妊娠中はにじむ程度の母乳しか出ません。

母乳の元はママの血液

母乳は何から出来ているのかご存じですか?
その元になるのはママの血液です。

乳房の中には沢山の毛細血管があり、そこを流れる血液の栄養素をもとに母乳がつくられ、乳房の中に蓄えられます。

この時、約1Lの母乳を作るのに500mlの血液が乳房を通過すると言われています。

母乳分泌のスイッチを入れるのは赤ちゃん

赤ちゃんが生まれた後、胎盤が出ると「エストロゲン」と「プロゲステロン」の血中濃度が低下します。
すると、いよいよ母乳をつくる「プロラクチン」という物質が働き始めます。

そしてそのスイッチを入れるのは赤ちゃんの唇と舌。

母乳をつくる「プロラクチン」と、乳腺にたまっている母乳を射出する働きをする「オキシトシン」という2つのホルモンは、赤ちゃんが乳首を吸引する刺激によって分泌されるのです。

逆にこの刺激が無ければ、産後1~2週間で「プロラクチン」の血中濃度は、妊娠前と同じ位に戻ってしまうと言われています。

母乳は最初は出ないのが当たり前

出産後、母乳がなかなか出なくて悩むママたちは沢山いますが、始めは誰でも少ししか出ません。
赤ちゃんに乳首を吸わせているうちに、少しずつ出るようになるのです。

赤ちゃんに吸わせる事で母乳は出るようになる

母乳を出す為に必要な「プロラクチン」は、赤ちゃんにおっぱいを飲ませたり、搾乳したりして、乳頭に刺激を与える事で分泌されるもの。

つまり、出産後から頻繁に乳首を吸わせる事こそ、多くのプロラクチンを作り出し、結果、母乳をスムーズにつくる事になるのです。

★プロラクチンの働き

・乳腺を刺激して、母乳の生産を促す。「乳腺刺激ホルモン」とも言われる。
・排卵や月経を抑制する
・母性を育てる
 など

★オキシトシンの働き

・乳腺にたまっている母乳の射出を促す。
・子宮を収縮させて分泌を促進する。
 また産後の子宮の回復を促す。
・母性や人への信頼度を高める。
・心を癒し、幸せな気分にさせる。
 など

母乳に不安やストレスは大敵

「プロラクチン」と同じく、脳の脳下垂体後葉から分泌される「オキシトシン」。
このホルモンは乳腺にたまっている母乳を射出する働きがあり、ママが赤ちゃんを想ったり、泣き声を聞いた時にも分泌されます。

反対にママが痛みや不安を感じたり、強いストレスがかかった時は分泌されにくくなってしまいます。

よって、唯でさえナーバスになる産後に母乳育児のストレスがかかると、余計に母乳が出にくくなってしまうのです。

リラックスした授乳の為に

母乳の出やすさは、出産した施設や、退院後の地域のサポート体制に大きく影響されます。
様々な理由で赤ちゃんに十分な量の母乳が出ないとしても、それはママの責任ではありません。

厚生労働省も「子どもの健康の為に育児用ミルクが必要になる場合がある。一人で悩まず、医師や助産師などの専門家に相談してほしい」としています。

ストレスをためず、リラックスして授乳に臨む為にも、まずは母乳やミルクについてきちんとした情報を入手しておく事。

そして自分に合った産院や地域のサポートを選ぶ事が大切なのです。

→母乳育児で追いつめられない為に必要な19の事

→母乳育児の為に必要な病産院選びのポイント7つ

→混合授乳のやり方とコツ!母乳とミルク量や回数の適切な方法

《参考文献》
おっぱい先生の母乳育児「超」入門/平田喜代美 著
いちばんやさしい はじめての母乳育児/SOLANIN 監修

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